柳裕也「0.95」、加藤拓也「15.99」、澤田圭佑「1.99」 数字に表れる六大学先発トリオの個性

2016年の東京六大学秋季リーグは、明治大学が2季連続39回目の栄光を手にした。
順当といえば順当だろう。主戦投手の柳裕也と星知弥、主軸の佐野恵太と控え捕手の中道勝士がドラフト会議で指名されたし、正捕手の牛島将太と3年生左腕の齊藤大将は6月に日本代表に選出された。
チーム打率.296とチーム防御率1.78は両方とも6大学トップで、この選手層の厚みにかなうチームはまず無いだろう。

このリーグで勝つための原動力は、やはり先発投手だ。
2勝先取の勝ち点制というルールがある以上、試合を作れるエースを確保することが至上命題となる。
今年のドラフト会議では3人のエース達が指名された。
明治大・柳裕也(中日1位)、慶應大・加藤拓也(広島東洋1位)、立教大・澤田圭佑(オリックス8位)である。
成績を分析すると各人の特徴を表す数字が驚くほど取れたので、以下に書こうと思う。

着目した指標


被本塁打率与四死球率奪三振率に特に注目した(指標と言っても大したものでは無いが)。
この3つは完全にその投手の責任と言い切ることが出来るからだ。勝利数や被安打率、自責点・失点は味方野手や後続投手によっても左右されるので、さほど注視しなかった。
また、球数についても関心をもったので合わせて述べる。
これを踏まえて詳しく見てみよう。

ナンバーワン評価の柳裕也はゲーム支配力が高い




2球団競合の柳はさすがといった数値だ。
被本塁打率は年々低下しているし、奪三振率は3季連続で10超えをしている。
WHIPは(四死球と被安打との区別が付いていない点が問題だが)やはり3季連続で1を下回っている。タイトルの「0.95」はこれである。
その一方で四死球率も3季連続で悪化しているのが不安材料だ。
六大学出身者を例に上げると、野村祐輔のそれが1.68、三嶋一輝が3.20、福井優也が3.75、石田健大が2.26であった。
低いに越したことはなく、出来れば2.50以内で抑えていればもっと見栄えは良かった。
しかし、その不安を払拭してくれるのが表の一番右側にある「1回あたり球数」の良化だ。
投球数/投球回数で算出される。言わずもがな球数は少ない方がいい。
4年秋の1イニング当たり14.40球という数字は3人の中で最も低かった

現役最多26勝の加藤拓也はパワー系




加藤を知らない人は巨人の澤村拓一やDeNAの山口俊を思い浮かべてみるとよい。なんとなく似通った部分がある。
150キロを超えるストレートを全面に押し出す投球と、平気な顔でそれを9回までやってのけるスタミナが彼の武器だ。
そんなピッチングスタイルはしっかりと数字に反映されている。
4年秋の被本塁打率0.14は柳裕也の0.18を僅かに上回る。澤田は0.00だが21回1/3を投げて規定未到達なので参考程度に。
奪三振率も10.57と自己最高、早慶戦でも2勝とまさに4年間の集大成に相応しいシーズンだったと言えよう。
もちろんよろしくない面もあって、四死球率と通算15.99球という1回あたり球数はいただけない。簡潔に言うと投球の内容が悪い
四死球を5個も6個も出して、すました顔で9回に150キロで打ち取る、なんて勝ち方をするのだからタチが悪い。
4年秋の投球数トップ3は161球、153球、147球でやはり全部完投している。
日本シリーズでパワーPの岡田明丈が好投したことは良い例になるかもしれないが、150球完投を143試合の日程で何回もできる訳がない。
じゃあリリーフで、と言ってもあの縦に大きく割れるカーブが生きる起用法は先発だ。
基礎のスタミナは抜群に備わっているので、プロでの課題は戦術面を磨くことであろう。
ちなみに打撃もパワフルで通算3本塁打を記録している。ますます山口俊のような気が……

六大学を最も知る男・澤田圭佑




入学当初、スカウトからの評価が最も高かったのは彼ではないだろうか。
大阪桐蔭高時代は藤浪晋太郎と双璧だった。大学では即戦力と期待され1年春の開幕戦にいきなり登板。1年終了時点で他2人を圧倒する1515球を投げ込んだ。
その酷使がたたり、3年春は一気に成績が落ち込んでしまった。
結局4年間で一度も優勝できず、3人の中で誰よりも早くリーグ戦で登板したのに、ドラフトでは最後に名前を呼ばれることとなった。
しかしながら規定未到達は4年秋のみで、その経験値と体力は引けを取らない。
通算四死球率1.99、通算での1回あたり球数14.90という数字が示すように、どちらかと言うと打たせて取るタイプ
4年生では球速はせいぜい140キロ台前半だが、変化球でゴロを量産する。
それがゆえに被安打率が8.31と高めだが、この手の選手は化ける可能性がある。
1年目は体のケアをしつつ二軍で徐々に実戦をこなす事になるだろう。

大学野球の酷使問題


投球数をシーズンごとに集計しそれをグラフにした。



線の傾斜が急なほど酷使されているという事になる。
やはり澤田は1年生の時から主戦として起用されており、差は歴然だ。
しかし加藤は3年秋から急激に球数が増え通算投球数は5343球と、澤田の5455球に一気に近付いた。
この球数の増え方はエースになったという理由もあるし、加藤のピッチングスタイルに起因するものもある。次のような表もまとめた。



加藤の使われ方が異常なのがハッキリと見て取れる。
今秋の早慶戦では中1日おいて連続完投勝利を挙げたが、彼の投球内容からするとなかなか無茶な起用だと言えよう。
ちなみに213球投げたのは2年秋の明大戦で、11回2/3を投げるも最後はサヨナラ暴投で敗戦している。
せっかく「侍ジャパン」というプロ・アマ一体的なイメージをつくりあげている最中なのだから、何かしらの「酷使対策」のような取り決めが出来るタイミングであるはずだ。「○○たま~」なんて言っている場合ではない。

まとめ


最後は少し脱線してしまったが、3人は意外な程イメージ通りの成績を残していた。
連盟HPには投球数も掲載されているので、なかなか面白いデータも取ることができた。
プロ野球は日本シリーズが終わり、すっかりストーブリーグの記事が出るようになった。
しかし大学野球は明治神宮大会という最大の締めくくりがまだ残っている。
残りは短いがその時まで、たっぷりと野球を楽しもうと思う。

DeNA9位 明治大・佐野恵太はお買い得選手?

1人で複数ポジションをこなす選手がいると、チームにとって心強い。
相手先発投手に合わせて柔軟にスタメンを変えることが出来るし、試合終盤での切り札的起用もしやすい。
今年CSに初進出したDeNAで言うところの宮﨑敏郎のような選手だ。
そのDeNAは、ドラフト9位で明治大学の佐野恵太を指名した。

佐野はコンバートが大前提


佐野は主に3番や4番を打つ左バッター。ポジションは一塁手。
DeNAがなぜ大卒の一塁手を指名したのかというと、これはコンバートを考えてのことだろう。
実は広陵高校時代、佐野はショートからキャッチャーに転向した経歴を持つ。
明治大は捕手の層が厚い。先輩に阪神・坂本誠志郎がいて、同期には通算7本塁打の牛島将太と、オリックスに育成指名された中道勝士が在籍している。
捕手ではなく、より打棒を活かせるポジションで期待されたのだ。
鉄は熱いうちに打てということわざの通り、佐野も若い内にセカンドやサードの練習を積めば、今後の野球人生に花を咲かせるための種をまけるだろう。

通算6本塁打の主砲


主軸として春秋連覇を遂げた佐野は2年秋に初ホームランを放った。
通算6本塁打の内訳は3ラン3本、満塁弾1本、ソロ2本と印象に残る活躍をしている。
僕が六大学のバッターを見る上で、東大戦とそれ以外での成績の差異を重要視しているが、佐野の場合は以下のようになっている。



1年次は出場が無かったのでサンプル数としての物足りなさこそあるが、指名されるギリギリのラインだろう。
東大戦では27打数で1つしか三振を喫していない事に少々驚きだった。
ちなみに巨人・山本泰寛の東大戦を除いた成績は64試合.244(234-57)4本塁打9打点である。
大学通算7本塁打の内3本を東大戦で打った山本だが、今季1軍ではファンの期待を盛り上げるような打席を見せてきた。
佐野も早々に1軍デビューしたら、前述のようなインパクトある活躍をしてくれるかもしれない。

三振率と四死球率の比較



成績は全て六大学野球連盟のHPから算出しているが、犠飛が掲載されていないため出塁率の計算が出来ない。
そこで四死球率(四死球/打席数)を代用としてはじき出した。
また、阪神・高山俊と楽天・茂木栄五郎の成績をベンチマークとして比較に用いた。
僕のような巨人ファン向けに山本のソレも置いてみた。



打席数(打数)は高山444(404)、茂木332(277)、山本312(280)、佐野232(200)。
三振率は早打ちのバッターだと低くなる傾向こそあるが、佐野の数値は他3人よりも低い。
比較対象が少ないので強くは言えないが、四死球率もズバ抜けて悪い訳ではない。
ちなみに山本は今季二軍で三振率.171(51/298)四死球率.084(28/334)だった。

通算成績・まとめ




4年秋はホームラン0、二塁打1本と低空飛行だったが打率はキッチリ残した。
成績の推移を見ても今まさに伸び盛りの選手である。
ポジションは一塁だけども、それは化けの皮で、実は打力を兼ね備えたユーティリティになれる素質を持っている。そんな魅力が佐野にはある。
DeNAは前の2年で山下幸輝・柴田竜拓と大学生内野手を指名している。
佐野の武器である打力は、この2人にとっては脅威だろう。DeNAは9位で現有戦力の尻叩きが出来るような選手を指名したのである。
まだ決まった訳ではないが、佐野は入団に前向きなコメントを残している。
目指すは左の宮﨑敏郎。
ハマスタで躍動する佐野を見る日はそう遠くないはずだ。

2016年ドラフト会議 巨人の指名選手を予想してみる

すっかり残暑も落ち着き、涼しさを感じるようになった今日この頃。
来月20日に迫るドラフト会議に向けて、プロスカウトによる選手の見極めも大詰めの段階だろう。
大詰めなのはプロだけでなく僕のような素人ネットスカウトも同様だ。
という訳で今回は、今シーズンの課題を振り返りつつ、巨人がどのような選手を指名していくのかを予想していきます。


投手

先発
今年は周期的に起こる頭数不足の年だった。
杉内の故障にマイコラス・ポレダの離脱。ドライチ桜井は東大相手にフルボッコ。
桜井はバリバリ即戦力というイメージが入団当初から無かった(個人的にはそう思う)が、15年に95回を投げた左腕と規定投球回に達した助っ人2人を欠いたのは、無理のある編成と言うしかない。
今季既に規定投球回に到達したのは178.1回の菅野と155回の田口の2人のみで、115回の高木、95回の内海が後に続く。
頭数だけでなく、イニングイーターが不足しているのも事実だ。スコット鉄太郎に全盛期の姿かたちは無く、やはり先発に踏ん張ってもらうしかない。
来季35歳の内海・34歳の大竹に、じゃあ来年は150イニング投げて下さいと言うのも酷。
今季10勝に到達した田口もジンクスの心配があるでしょう。菊池雄星や成瀬善久のように、一度ローテーションに入ったサウスポーが苦戦するというのは他球団でもよくある話です。

リリーフ
仕方ないとしか言えないのが山口の劣化。とりあえず9年連続60試合を目指して投げさせますよという起用法が続いて、本当に痛々しかった。
現時点で登板数が多いのはマシソン(66試合防御率2.40)、田原誠次(62試合3.44)、山口(60試合5.01)、澤村(59試合2.56)。
来年は戸根(42試合4.50)と宮國(32試合2.65)に方程式入りを託しつつ、~3年以内に戦力になるような即戦力も確保するべきであろう。

指名の展望
まず、即戦力補強を先発か中継ぎどちらを優先するべきかですが……ここは中継ぎを重要視して良いでしょう。
先発については二軍で6勝の平良、中川、5勝の田原啓吾(育成枠)といった一軍で実績の無い選手の抜擢に期待。



さて、中継ぎの即戦力としては、大阪ガスの土肥星也がまさにピンポイントでジャストな候補です。
最速147キロの直球を持つ左腕で先発としての適性もあるので、起用法に幅を持たせることも考えられます。




同じ左腕だと、神奈川大の濱口遥大をどうしても推したいです。最速150キロのストレートの球威にものすごくロマンを感じます。チェンジアップとカーブは緩急がバツグンに効いて奪三振能力も高い。
立教大の田村伊知郎と明治大の星知弥も力強いストレートを持つリリーフ右腕。
記事で指名予想が出ているのは、桜美林大の佐々木千隼を1位指名するのではないかという話。賭博事件によって独自路線に走らざるを得ないならともかく、桜井の現状を見ると勘弁してくれという気もしますが。



ホントに佐々木を1位指名するのであれば東京ガスの山岡泰輔は無さそうですね……創価大の田中正義も又然り。
あと、もし高卒で先発投手を指名するのであれば左腕にして欲しいです。田口の2匹目ドジョウを狙うのもアリ。広島新庄の堀瑞輝はJR西日本の入社試験を受けたとTwitterで呟いていました。順位縛りがあるのであれば、3位以内で狙ってもよさそうですね。

野手
もし全体で5名(去年は8名)、投手を先発リリーフで1名ずつ指名するのであれば、野手は捕手内野手外野手各1名計3名の指名とするとバランスがよくなる。
まず捕手、今年の起用を見ていて思うのは、小林以外を育てる気があるのか?ということだ。
ここ2年間河野や鬼屋敷といった“ポスト阿部”を起用していない。小林しか使わないのなら、捕手を獲得したところで意味がない。
ドラ1の小林に正捕手としての自覚を促すのはともかくとして、91年生まれの25歳である河野・鬼屋敷・宇佐見、その1歳下の田中貴也(育成)をどのような方針で育てるのかが、まるで定まっていないように思える。
あの加藤健だって当時25歳だった2006年に19試合に出場して、その後のスーパーサブとしての活躍の礎を築いた。加藤・実松という控え捕手の体制があったからこそ、阿部非常時の急場凌ぎをすることが出来たのではないのでしょうか。

内野手に関しては、できれば左打ちで長打力のある大学生を指名しておきたい。
正直に言って、この球団は坂本のようなとびきりの素質を持った高校生でなければ育成できないような気がしてきた。かと言って大学生なら育てられるという訳でも無いですが…
和田恋が中井・藤村・大田のG球場トリオの仲間入りを果たすのも間近だと思う。ここは左打者を獲得して“阿部の花道”を演出してみようじゃないか。
具体的にはズバリ早大の石井一成だ。逆方向にもスタンドインの打球を放てる柔らかさと、遊撃での守備力、名門で主将を担うキャプテンシー。様々な面でチームに貢献できるだろう。
右の和製大砲だと日本代表でも4番を打つ白鴎大の大山悠輔の名前が挙がるが、岡本とポジションが被ってしまう。
理想を言えば来季は阿部に休養日を設定し、一塁村田三塁岡本という布陣を取ることも考えて欲しい。育成枠からの再昇格が見込まれている坂口にも要注目。

去年2位で重信を指名した外野手部門だが、今年は静岡高校の鈴木将平を狙いたい。
もはや高校生は徹底的に“坂本クラス”を狙うべきだ。その外野版が彼である。数年内に長野・ギャレットの後釜も用意するべきタイミングとしても、ピッタリな選手です。
センターで重信、青山(育成)と競わせたい。

指名の展望


キャッチャーは小林へのカンフル剤として大学もしくは社会人を。また3軍制度を活かすべく、そして年代を埋めるべく高校生キャッチャーの指名も視野に入ってくる。大学生だと亜細亜大の宗接唯人が有力候補だ。そもそも小林以外を使う気が無さそうなので、即戦力を指名しても意味無いだろという思いもありますが、本当に良い選手なら使われるでしょう。
静岡高校の鈴木と早大の石井は喉から手が出る程欲しい逸材。高齢化著しい中軸に一石を投じるような選手の育成が急務。

まとめ・予想(願望)

1位…佐々木千隼 投手 桜美林大学
2位…石井一成 内野手 早稲田大学
3位…鈴木将平 外野手 静岡高校
4位…土肥星也 投手 大阪ガス or 濱口遥大 投手 神奈川大学
5位…宗接唯人 捕手 亜細亜大学 or 高卒捕手



開幕前の順位予想と同じように、この手の予想は主観が入り混じることが多々ありますが、その中で冷静に考えたつもりです。
去年はそもそも賭博のアレでお葬式気分のドラフト会議だったので、今年は幾分マシでしょう。
あくまで一ファンとしてできるのは、結果を受け止めること。どのような指名であれ、編成の意図を汲み取って納得するという姿勢を保って、その日を待ちたいです。

茂木英五郎の対東大戦成績が意外な事に??山本泰寛、横尾俊建と大学時代を比較

プロ野球のシーズンもいよいよ前半戦が終わり、各チームの顔ぶれも定まってきました。
我らがジャイアンツでは、未だに固定できないセカンドのポジションにルーキーの山本泰寛が台頭して来ています。
慶應出身の彼に加え、早稲田大の楽天・茂木英五郎と慶應大の日本ハム・横尾俊建と六大学出身のルーキー内野手が、ライバル関係にあると言ってもいいでしょう。
という訳で今回は彼らの大学時代の成績を比較してみたいと思います。

3人の中で最多13本塁打を放った横尾
1年  23試合.197(66-13)2本11打点0盗塁.出321.長394
2年  25試合.189(90-17)0本13打点1盗塁.出291.長244
3年  24試合.308(91-28)4本23打点2盗塁.出388.長549
4年  24試合.289(83-24)7本17打点0盗塁.出427.長602
通算 96試合.248(330-82)13本64打点3盗塁.出359.長448

日大三高で高山俊、畔上翔、吉永健太郎らと共に全国制覇を成し遂げ、1年春から起用されました。
和製大砲として頭角を現し始めたのは3年春から。三塁手として谷田成吾と共に左右の中軸を形成。
特に4年生の秋は13試合.314(51-16)5本12打点0盗塁.出386.長686と顕著でした。
対東大戦成績は16試合.250(52-13)2本10打点1盗塁.出409.長442と意外にも打ち込んでいません。
谷田成吾の東大戦での成績水増しについて以前書きましたが、彼とは4年次の成績という点でも正反対ですね。
個性を伸ばすチームカラーの日本ハムは彼にピッタリだと思います。

指名が驚きだった山本
1年  5試合.250(4-1)0本0打点3盗塁.出250.長250
2年  25試合.277(83-23)2本8打点1盗塁.出341.長446
3年  24試合.253(99-25)2本2打点2盗塁.出308.長333
4年  24試合.255(94-24)3本8打点0盗塁.出327.長468
通算 78試合.261(280-73)7本18打点6盗塁.出324.長411

数字だけを見ると「秘めたパンチ力」という言葉が思い浮かびます。
彼の特徴は対戦相手別に成績のバラつきがあるという事です。
僕が彼の大学時代の印象をあまり持っていないのは、次の数字が原因でしょうか。

対東大 14試合.348(46-16)3本9打点3盗塁.出444.長652
対法大 15試合.328(61-20)2本3打点1盗塁.出349.長475
対明大 19試合.235(68-16)1本3打点2盗塁.出297.長338
対立大 16試合.218(55-12)1本3打点0盗塁.出283.長382
対早大 14試合.180(50-9)0本0打点0盗塁.出255.長240

早慶戦でここまで打っていないとは、大舞台での弱さが感じられますね。
1軍で定着し始めてからもフライの目測を誤るプレーを何度かやらかしているのが象徴するように、精神的な面で自律すれば化けるかもしれません。
後は出塁率の低さも気になります。現在1軍では打率.279に対し出塁率.295。長打を秘めた打撃は魅力なので、塁に出る術を身に付ければある程度低打率でも1・2番で使われ続けるのではないでしょうか。

他を圧倒する茂木
1年  23試合.250(84-21)0本17打点3盗塁.出344.長345
2年  12試合.256(39-10)0本3打点1盗塁.出370.長333
3年  22試合.397(78-31)3本17打点7盗塁.出472.長628
4年  22試合.303(76-23)7本21打点1盗塁.出436.長671
通算 79試合.307(277-85)10本58打点12盗塁.出409.長513

当てる・飛ばす・逆方向への柔軟性といった打撃の総合力では彼が最も優れていると思います。
プロでも故障離脱するまでの68試合で268打席打率.279出塁率.333はセンスの賜物と言っても間違いありません。
ひとつ興味深いデータを挙げるとすると東大戦での成績です。
対東大 11試合.188(32-6)1本9打点3盗塁.出350.長500
東大戦で荒稼ぎ選手は多く居れど、成績を爆下げしている選手はなかなか珍しいです。
エクセルでこれを集計しているのですが、ミスを疑い思わず手計算してしまいました。
4年秋は7-0と完璧に封じ込まれています。谷田成吾の真逆です。
東大戦で全く稼げていないのに通算.307はやはり立派です。
プロに入ってからはと言うと、大学時代はサードが主だったのにも関わらず、軽快にショートを守る順応力も素晴らしいです。
マイナスな点を言うと、2年秋に持病の不整脈で1試合の出場に留まった過去があるがゆえに、体力面では不安が残ります。
怪我をしたのは非常に残念ですが、はやく一軍で活躍する姿を見たいものです。

大学時代の成績を紐解いてみると意外な事実が分かるものです。意外な事実から現在の実情を見出し、理由付けするのも楽しみ方のひとつと言えるでしょう。
エクセルで読み解くシリーズ(?)は今後も続くかもしれません。
成績の情報元は六大学公式HPです。
以前書いた高山俊、重信慎之介、畔上翔、谷田成吾の記事もどうぞ。


新井貴浩という、つかみどころが無い選手

大学時代に慣れ親しんだ神宮での大記録達成。
真っ赤に染まった外野スタンドに目を細める背番号25の背中は、これまでの選手生活を物語っているようでした。

新井貴浩さんの年度別成績の推移は何とも一言で表せない不思議が詰まっていると、これまでにも思っていました。

1年目 53試合.221(95-21)7本14打点1盗塁
2年目 92試合.245(208-51)16本35打点3盗塁
3年目 124試合.284(313-89)18本56打点2盗塁


駒澤大学からドラフト6位で入団しルーキーイヤーにいきなり7本塁打
2015年の大卒新人の最多本塁打は5本で千葉ロッテの中村奨吾と阪神の江越大賀であるが、打席数は299と176。新井は105打席である。
大卒2、3年目に16本、18本塁打打つ若手が居たらウキウキです。しかしその後は、4年目に28本塁打を放ちますが、金本の阪神移籍後は19本、10本塁打と伸び悩みます。

7年目 142試合.305(541-165)43本94打点3盗塁


7年目に大台に乗せ本塁打王のタイトル獲得。
43本ホームラン打って打点が94というのも珍しいのでは。

8年目 146試合.299(566-169)25本100打点1盗塁
9年目 144試合.290(556-161)28本102打点1盗塁


2006年にマーティー・ブラウン監督が就任してからはケースバッティングを心がけたそうです。
2005、2006年は21個、19個とリーグ最多の失策数を記録し「守備が粗い」とも呼ばれましたが2007年に改善。リーグ最高の守備率.970を記録しました。
そしてこのオフにFA宣言、「辛いです」発言があるのですが、実は阪神移籍後は20本塁打以上を打っていないんですね。
阪神は今岡誠・濱中治の不振で右の長距離砲が喉から手が出る程欲しくて、このオフにはフォードも獲得します。

10年目 94試合.306(366-112)8本59打点2盗塁


腰痛の影響もありまさかの100試合割れ。人的補償の赤松真人が広島で活躍していましたから、どっちがFA選手なんだと揶揄される時期もありました。
しかし初のゴールデングラブを一塁手として栗原健太と共に受賞します。
そして新井貴浩は長距離砲の扱いをされながらも、30本塁打台のシーズンが無いのです。

12年目 144試合.311(570-177)19本112打点7盗塁
13年目 144試合.269(550-148)17本93打点5盗塁



2010年 阪神打線 チーム打率.290 球団新記録

1 右 マートン  右 .349 17 *91 ベストナイン 最多安打 連盟特別賞 シーズン安打記録更新
2 二 平野恵一 左 .350 *1 *24 ベストナイン ゴールデングラブ賞 月間MVP
3 遊 鳥谷 敬 左 .301 19 104 ベストナイン スピードアップ賞 月間MVP
4 三 新井貴浩 右 .311 19 112
5 一 ブラゼル 左 .296 47 117 ベストナイン
6 左 金本知憲 左 .241 16 *45 連盟特別賞
7 捕 城島健二 右 .303 28 *91 ゴールデングラブ賞 ジョージア魂賞
8 中 浅井 良 右 .297 *3 *14 ジョージア魂賞


2010年は移籍以降キャリアハイと言える成績を残すも、他の選手も打っているせいで目立たない不運。
翌11年は得点圏でのゲッツーを量産しすっかりチャンスで打てないイメージが形成されてしまうものの、終わってみれば打点王というシーズンでした。
この年は東日本大震災発生後に、NPBと選手会会長として開幕の延期のため奔走していました。

16年目 94試合.244(176-43)3本31打点0盗塁
17年目 125試合.275(426-117)7本57打点3盗塁


ゴメスの加入で一気に出場機会が減るも代打として存在感を見せた2014年。
しかし試合に出たいという強い思いがゆえ、自由契約を希望し広島カープに電撃復帰。
打率.275、出塁率.349とまだ出来る姿を見せた彼は2000本安打へ直進していった。

18年目 29試合.321(106-34)1本23打点0盗塁

通算 2117試合.277(7229-2005)288本1153打点41盗塁



監督は、毎年安定した成績を望める選手の方に期待を寄せるだろうし、フロントにとっても、中長期的に見てチーム作りがしやすいかもしれない。
しかし、新井貴浩のような次にどんなプレーを魅せるのか想像しにくい選手こそ、ファンは応援したいのだろうと思う。

2016年プロ野球順位予想

賭博問題から発展した金銭授受問題が他球団にも飛び火して大炎上状態の日本プロ野球ですが、明日いよいよシーズンが開幕します。
そこで毎年恒例の順位予想をやります。

1位読売
2位阪神
3位東京ヤクルト
4位中日
5位広島東洋
6位横浜DeNA

1位福岡ソフトバンク
2位千葉ロッテ
3位東北楽天
4位オリックス
5位埼玉西武
6位日本ハム


Twitterに上げたのと同じものですけどね。
1位は巨人です。これはもう風物詩と化していますが、ファンとして優勝以外は予想できないです。
もしぼくが反社会的勢力読売球団のファンでなかったら、優勝予想は阪神です。
高山、横田の1、2番コンビが象徴するように今年の阪神からは非常に強い勢いが感じられる。
2000年代の阪神を強くした金本監督だからこそ、現状打破するような野球が見られるのではないのでしょうか。

パ・リーグだと優勝球団は言う必要無いと思いますが、楽天・オリックスの浮上に期待しています。
今年の楽天は新人選手の存在感が強いのが特徴。
茂木は大学時代に経験のあるサード・セカンドではなくショートで起用する方針のようだが、無難にこなしている(らしい)。
バッティングコントロールは非常に卓越したものを持っている上に長打力も秘めているので打撃面でワクワクする選手ですね。銀次に長打力をプラスした感じでしょうか。
以前からぼくがゴリ押ししている石橋も開幕一軍スタートなので一安心(?)です。

オリックスもドラフト1位の吉田が開幕スタメンで出るそうですが、やはり本塁打を打てる選手は見ていて爽快ですよ。
低身長なのがネックだと言われていますが、OP戦で藤川から放った一発は見事なものでした。
新人王はセが阪神・高山、パがオリックス・近藤大と予想します。

1位予想しておいて何ですが、今年の巨人は単なるチームの順位ではなく、
現状の戦力でどこまで戦えるのか・若手・新人選手の底上げはどこまで通用するのか・阿部、内海らベテランの復活はあるのか
といった事項に注目して見ることにします。
原監督の場合、「冷蔵庫の余り物を使ってそこそこ食べられる料理を作るのが上手」というイメージの采配でしたが、当然高橋由伸新監督にそれを求めるのも酷なので、まあ……何があっても動じない気持ちは持っておきますよ。

それでは今年もプロ野球をたっぷり楽しむことにします。

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