『くまみこ』最終回はなぜ批判を浴びるのか

↓くまみことイカ娘に関するネタバレあります、注意!


『くまみこ』最終回はなぜ批判を浴びるのか。
簡単に言うと、オタクの期待を裏切ったからだ。

具体的な中身に入る前に、くまみこを見ていてふと気付いた事について書く。
それは『侵略!イカ娘』のイカ娘と似通った要素があるということだ。

まず、喜怒哀楽の表情の豊かさ。見ていて飽きないし、オタク受けする要素の一つだと思う。
雨宿まちは都会の高校への進学を夢見て、イカ娘は地上侵略を夢見る。
喋れるだけでなくIT機器にも精通する熊、海洋生物のような謎の能力を持つイカ娘。
まちとナツはニコイチな部分もあると思うので、イカ娘単体との比較でも問題はない。
この3人(?)は仲良くなれると思う。

しかし、決定的な差異が最終回で如実に現れた。
それは、まちとイカ娘が接する社会の広さだ。

イカ娘の場合だと家族同然の栄子、千鶴、タケルと、早苗、シンディー、渚、吾郎がレギュラーポジション。加えて3バカトリオ、偽イカ娘、南風のおっさん、タケルの担任など、何らかの関係を持つキャラを挙げるとキリがない。
まちの場合はどうだろうか。ナツ、良夫、響に、エツ子、松さん、子供たちなどの“熊出村”の人々。
最終話で失踪したまちを探すシーンで「今日だけでまちがこれまで会った人の数を軽く超えてる」という発言があったのが象徴的だ。
これこそが、あの最終話を産んだ原因である。

イカ娘1期の最終話で、イカ娘は触手の能力が退化してしまう。
リハビリのため海に戻ったイカ娘は、1年後にショートカットにした姿で再び現れる。
触手ではなく手を使ってアルバイトに励むイカ娘を見たタケルは、「こんなのイカ姉ちゃんじゃない!」と叫んだ。
一人で悩むイカ娘の前に謎の少女が現れて助言をした。それがターニングポイントとなり、やがて触手は回復、また日常に溶け込むのであった。
というストーリーだったのだが、決定的な違いは、まちが現実から逃げたという事である。
社会が狭いから、ナツに依存する描写で締めくくられてしまったのだ。
助言やアドバイスをしたり、まちが目標に進むことを誘引したりするキャラは、まちの接する社会にはいなかった。

アニメや漫画のオーソドックスな展開だと、絶望に落ちた主人公は這い上がり再び目標へと向かう――はずだ。
物語の王道だ。もちろん、王道はマンネリになりがちだし、冒険した方がアクセントになる場合もある。
ただ、ゆるい作品を求めるオタクが待ち構えている前で、その冒険はリスクが高すぎる
もしリスクを冒すのであれば、その分の見返り、つまり作品を通して表現したかったコトをキッチリ描写するのが正統ではないだろうか。
まちが本気で嫌がって悲しむ様をまざまざと見せ付けた後の、まちとナツのあのイチャイチャは視聴者を一層不気味な気持ちにさせる。あの最終話がとやかく言われる根底にあるのは、不気味さだと思う。

くまみこ最終話は、日常系作品を好むオタクは冒険して台無しになるよりも、マンネリで終わる方がマシだと思っているという証明になっているのかもしれない。
オタクは田舎を舞台にしたのんびりほんわかとしたアニメーションを楽しんでいたのに、最終話でメンヘラエンドを突き付けられて空振りを食らったわけです。

作品を批評することは、作品を新たにつくり出すよりも何万億倍も楽で単純なので、せめて改善案でも考えようと思う。
まず一つは、まちの都会行きを支援するキャラクターを配置すること。せめてでも肯定的に考えるキャラは必要なのではないだろうか。最終話でデパートの屋上で出会った少女が味方になりきらなかったのが惜しかった。
二つ目は、まちの接する価値観を増やすこと。熊出村の人々は人数としては少なくない。しかし、全員田舎者である。価値観は多様ではない。心の拠り所がナツだけというのは、まさしく共依存エンドである。
くまみことイカ娘は設定や背景の性質が異なるし、過疎に悩む村を舞台にしているのだからそもそも多彩なキャラクターを出しにくいという事も考えられる。

自分はこう思ったという紹介でした。
ここに書いたのはあくまで個人的な意見や思想ですが、気を悪くしたら申し訳なく思います。

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