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明治神宮大会 2016 (上武大-名城大)の感想【栗林良吏、小豆澤誠、吉田高彰】

準決勝で明治大に敗れた上武大と、22年ぶりに出場した名城大の対戦。
最速153キロの2年生エース栗林が上武大打線をどのように調理するか注目だ。

バッテリーが試合を作る




上武大の先発・山下仁は春季リーグ戦(連盟HPに秋季の情報が更新されていないので…)で4試合19回を投げ防御率1.42という右腕。
最速は140キロ台前半、奪三振18、四死球12という数字が意味する通り圧倒的な能力の高さがある訳ではなく、トータルで勝るタイプ。
投球の間隔の短さ、テンポの良さが非常に特徴的だった。このスピード感で投げられたら打者は困惑してしまうかもしれない。この試合は6回1失点(エラー絡みなので自責点0)だった。
卒業後はJR西日本でプレーするとのこと。





またそれをリードして引っ張る正捕手・吉田高彰の落ち着きっぷりもよかった。
智辯学園時代の同学年には岡本和真(巨人)がいた。つまり現2年生。
甲子園、日米大学野球、大学の全国大会と経験豊富なプロ注目捕手だ。







7回からは3年生右腕の宮川哲が登板。
149キロを出したという情報もあるが、この日は140キロが最速だった。
思い切り腕を振り抜く特徴を持つフォームから常時130キロ台後半のストレートを繰り出す。
変化の大きい縦に割れる球種(カーブ?)で空振りを取れ、意表を突く直球で見逃しも取れる。
3回6奪三振無失点で最後まで投げきり奪三振能力の高さを証明してみせた。

最速153キロを誇る名城大・栗林






名城大を22年振りに明治神宮大会へ導いたエースが栗林良吏だ。
1年春からリーグ戦でフル回転し、大学日本代表候補にも選ばれた2年生が全国でどこまで通用するのか注目であった。
結果から書くと、9回2失点完投負け。失点したのは初回と6回。
1回に初球を投げるやいなや、球審から二段モーションの注意を受けた。これで明らかに動揺してしまったのだろう。
先頭を四球で歩かせるとすかさず盗塁を決められ、先制打を浴びた。



6回には4番・長澤壮徒にヒット許した後、途中出場の飯島健二朗に勝ち越し打を献上。
ストレートは最速146キロ。8安打を浴びつつも7奪三振、四球は初回の1つのみと要所で抑える投球が身上だった。
現時点でこれだけの投球が出来るのは流石だと感じた。後は登板過多に伴う故障が心配なくらいで、順調に行けば2年後のドラフト会議で名前が呼ばれることになるだろう。

完成度の高い上武大野手陣




前述の吉田に加え、1番センター・島田海吏と8番ショート・小豆澤誠が気になった。
島田は四球と中前安で2出塁し2盗塁を決めた。得点には絡まなかったが、「出塁したら1つでも先の塁に行く」意識が高く、相手バッテリーは嫌がるリードオフマンだ。吉田と共に日米大学野球にも出場した。
小豆澤(あずきざわ)は身長166cmと小柄な左打ち内野手。



遊撃守備は大学球界でも屈指。打球への初動が速く、捕ってからの送球も素早い。その安定性と判断力、球際の強さ等どれをとっても一級品。
三遊間への打球に飛び込んで処理するファインプレーも魅せた。
ポケットにロジンバッグを忍ばせ頻繁に触っていたのも印象的に映る。
三塁捕殺を試みた際に失策が1つ記録されたが、三塁手の捕球がまずかった部分もある(この選手は懲罰のような形で交代させられてしまった)。



一方打撃でもセンターの頭を超える2塁打を含む2安打。
島田も小豆澤も注目の3年生だ。

総評・まとめ




予想されていた通り、僅差で勝負が決まった。
粒ぞろいの選手をまとめ上げてきた事、全国大会での経験の豊富さ、この点で差がついたように思えた。
しかしながら、最後まで噛み付いた名城大のしぶとさは上武大にとっては恐るべきものだったであろう。
その象徴が2年生エースの栗林だが、有力選手が1人居るだけでチームの雰囲気がガラリと変わることが学生野球だとよくある。
好投手・佐々木千隼を擁し決勝戦まで上り詰めた桜美林大もそのひとつだ。
名城大もそれと同様に全国大会で名を馳せる日も近いかもしれない。





結果詳細

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明治神宮大会(関西大-明治大)の感想【柳裕也、星知弥、佐野恵太、山本隆広】

明治神宮大会は、高校生にとっては新チームとして最初の全国大会、大学生にとっては4年間の集大成となる公式戦だ。
1年間を締めくくる熱戦を見た感想等を今回から書いていく。

関大・吉川峻平はまさかの4失点KO




大学日本代表にも選出された右腕が明大打線の前に崩れた。
初回、牛島将太に先制適時2塁打を浴びると3回には佐野恵太に豪快な2ランを浴び、川口貴都にも適時2塁打を献上。次の回に代打を送られ無念の降板となった。





最速は143キロで、よほど調子が悪いようには見えなかった。六大学で春秋連覇した明大打線を褒めるべきだろう。





もっと言えば、代表クラスの投手からホームランを放った佐野を9位で指名したDeNAの目利きはかなり鋭い。佐野については以前こんな記事を書いた⇒DeNA9位 明治大・佐野恵太はお買い得選手?
川口は投手として入学したが、故障により野手にコンバートされた。4年春に再び投手に戻るが、思うような投球が出来ず、秋に野手に再転向した苦労人である。

柳裕也は貫禄のピッチング








5回76球4安打6奪三振率2四球無失点。
シーズンであれば中盤でマウンドを降りることは無いが、後ろにも良いリリーフが控えておりトーナメントならではの継投だったように思える。
最速は140キロ台中盤だったが、落差の大きいカーブ等の変化球とのコンビネーションが冴え渡った。ドッシリとした体格がゆえにボールにパワーとキレを感じた。
被安打には野手間に落ちるアンラッキーなものもあったが、これも投球にパワーがあるから打球が詰まるのだろう。その一方で三塁方向への痛烈な安打もあり、ここに年々悪化している四死球率(=コントロールのツメの甘さ)が関わっているのだと思われる。

齊藤大将は3年生リリーフエース








柳の後を継いだ齊藤は1回と2/3を1失点、代打・松島恒陽に適時2塁打を浴び途中降板となった。
回を跨ぐ前は「今すぐプロに入っても通用するのでは?」と思うほどスライダーがよかった。直球も143キロ出ていて、この手のスリークォーター左腕が欲しいチームは少なくないだろう。気になったのは先頭にいきなり四球を与えた点と、対右打者への攻め方か。

満を持して登板の星知弥






1点を返され流れを断ち切りたい場面で、いきなり149キロを2球投げ込んだ。3塁ベース直撃のヒットこそ打たれたが、ゲッツーでピンチを防いだ。
彼の魅力はやはりストレート。この日の最速は151キロで、ストライクを取りに行ったようなボールでも145キロが出た。今年の大学生の中でも平均球速は上位に入るだろう。
これだけスピードがあると変化球を振らせることも容易になる。内野席から見たので詳しくは分からないが、制球は良くはなかった。

阪本大樹は期待の3年生




対する関大はリリーフした2人に光るものを感じた。
阪本は小柄な右ピッチャーで、テイクバックを深く大きく取る若干の変則フォーム(コレを派手にやると東海大海洋学部の今村亮みたいになる)。
打者13人から4奪三振。最速は144キロで、見逃し三振を取れるコントロールもあった。

全国デビューで最速147キロ・ 山本隆広








こちらも小柄な右ピッチャー。2年生。
初球146キロを先頭打者にぶつけ、鈍い音が響いた。オイオイなんだコイツは、とスタンドはざわついたが、140キロ台中盤の速球を投げ込むスタイルは変えなかった。
ランナーを溜めた場面でもストレートを全面に押す投球で凌いだ。
制球はまばらでも、球速・パワーピッチ・グラブを大きく掲げるフォームにロマンを感じられる。
関西大は吉川しか知っている選手がいなかったが、山本と阪本を見ることが出来たのは大収穫だった。

総評・まとめ




両先発による投手戦が予想された前評判だったが、関西屈指の好投手・吉川を打ち崩した明治大学に軍配が上がった。
関西大学は終盤に意地を見せるも星に歯が立たなかった。
それでも、リリーフした2投手の好投や、スタンドでの熱気あふれる応援はしっかりと神宮に爪痕を残した。
全国レベルではまだ無名の選手達が、来年の大学選手権での雪辱を誓うだろう。
見る立場の人間としても、前評判に惑わされないようにゲームを見ていきたいと思った。

結果詳細

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東京六大学2016年秋季リーグ戦総括

明治大学が2季連続39回目の優勝を決め幕を閉じた2016年秋季リーグ戦。
いや、幕を閉じたと言っても最後の組み合わせは、必ず早慶戦なのでこの書き方はまずいかもしれない。
しかしながら、そのように書きたくなる程の見事な戦いぶりだった。
今回はそんなシーズンの総括をしてみようと思う。

4大学が優勝争いに絡む



明治大は早稲田に1勝2敗で勝ち点を奪われたのみでで勝率で慶應を上回った。
慶應は明治にストレート負け、早稲田と法政に1敗ずつしたのが痛かった。
早稲田は4年竹内涼・2年小島和哉が主戦に育つも、3年大竹耕太郎が春からの不調を脱せず、4年のアンダースロー吉野和也が伸び悩んだのが誤算だった。
打撃陣でも日ハムドラ2・石井一成が3番に座ったが、リーグダントツの129三振と粗さが目立った。
勝ち点を奪えたのが東大のみだった法政は2・3年生の出場が目立ちチーム再建途中というイメージ。
東京大は立教戦での1勝のみ。この試合で通算4勝目が転がり込んできたのが宮台康平だったが、今季はこの1試合のみの登板。
1回を押し出しを含む3四球38球で1失点で切り抜けたが、ボールはハッキリと高めに浮き好調時の面影はすっかり無かった。
夏場からコンディション不調で登板を回避することも多かったため、個人的にとくにショックは無い。

明治・慶應の強打が目立つ



打率トップ5中4人が明治という貫禄っぷり。ちなみに2年渡辺佳明は横浜高校で監督を務めた渡辺元智氏の孫。
ヤクルトとの奉納試合で球場を沸かせたのが吉田大成。本職のショートではなくセカンドでの出場だったが、ダイナミックな守備は観客を呼べるレベルだった。志望届を提出しなかったため、今後の進路に注目が集まるだろう。
その試合で3安打を放った中山翔太は法政期待の2年生。今季3本塁打の源泉であるガッチリとした体格は慶應・岩見雅紀と似通う面もあるが、解説の青木宣親も絶賛した柔らかな手首の使い方には定評がある。
全試合安打で首位打者を決めた山本瑛大は米サウストーランス高出身の帰国子女。大学で野球は引退するという。
慶大・山本瑛、首位打者も大リーグの仕事目指し引退

投手力に優位性を持つチームは勝てる



明治が柳裕也と星知弥という二枚看板を形成した一方で、慶應は加藤拓也に次ぐ2番手がなかなか台頭しなかった。これが優勝を逃した最大の要因だろう。
ヤクルトとの試合で3者凡退で封じ込めた東大の三木豪はアンダースローの4年生。
打たせて取るタイプらしく調子がいい時は本当に小気味良くゴロの山を量産する。そのスタイルは四死球率とイニングあたり投球数の低さにも如実に現れている。

まとめ


2点先取の勝ち点制であるこのリーグで勝つためには、計算できる投手を2枚揃える必要がある。
明治は柳裕也と星知弥というプロに指名されるクラスの投手で着実に白星を手にしてきた。
それに加え、齊藤大将と水野匡貴という左右の3年生リリーフエースも用意した。齊藤は6試合8イニング、水野は4試合4イニングを投げ優勝に貢献した。来年はこの2人も勝ちを計算出来るピッチャーに成長するだろう。
他の大学も、冬の時期にどのように成長するかで来年の戦いの行く末を左右する。
来週から始まる神宮大会で明治がどのように勝ち進むのかは、他リーグとのレベル差を推し量る材料になる。
これからは他のリーグとのレベルの差についても考えていきたい。

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柳裕也「0.95」、加藤拓也「15.99」、澤田圭佑「1.99」 数字に表れる六大学先発トリオの個性

2016年の東京六大学秋季リーグは、明治大学が2季連続39回目の栄光を手にした。
順当といえば順当だろう。主戦投手の柳裕也と星知弥、主軸の佐野恵太と控え捕手の中道勝士がドラフト会議で指名されたし、正捕手の牛島将太と3年生左腕の齊藤大将は6月に日本代表に選出された。
チーム打率.296とチーム防御率1.78は両方とも6大学トップで、この選手層の厚みにかなうチームはまず無いだろう。

このリーグで勝つための原動力は、やはり先発投手だ。
2勝先取の勝ち点制というルールがある以上、試合を作れるエースを確保することが至上命題となる。
今年のドラフト会議では3人のエース達が指名された。
明治大・柳裕也(中日1位)、慶應大・加藤拓也(広島東洋1位)、立教大・澤田圭佑(オリックス8位)である。
成績を分析すると各人の特徴を表す数字が驚くほど取れたので、以下に書こうと思う。

着目した指標


被本塁打率与四死球率奪三振率に特に注目した(指標と言っても大したものでは無いが)。
この3つは完全にその投手の責任と言い切ることが出来るからだ。勝利数や被安打率、自責点・失点は味方野手や後続投手によっても左右されるので、さほど注視しなかった。
また、球数についても関心をもったので合わせて述べる。
これを踏まえて詳しく見てみよう。

ナンバーワン評価の柳裕也はゲーム支配力が高い




2球団競合の柳はさすがといった数値だ。
被本塁打率は年々低下しているし、奪三振率は3季連続で10超えをしている。
WHIPは(四死球と被安打との区別が付いていない点が問題だが)やはり3季連続で1を下回っている。タイトルの「0.95」はこれである。
その一方で四死球率も3季連続で悪化しているのが不安材料だ。
六大学出身者を例に上げると、野村祐輔のそれが1.68、三嶋一輝が3.20、福井優也が3.75、石田健大が2.26であった。
低いに越したことはなく、出来れば2.50以内で抑えていればもっと見栄えは良かった。
しかし、その不安を払拭してくれるのが表の一番右側にある「1回あたり球数」の良化だ。
投球数/投球回数で算出される。言わずもがな球数は少ない方がいい。
4年秋の1イニング当たり14.40球という数字は3人の中で最も低かった

現役最多26勝の加藤拓也はパワー系




加藤を知らない人は巨人の澤村拓一やDeNAの山口俊を思い浮かべてみるとよい。なんとなく似通った部分がある。
150キロを超えるストレートを全面に押し出す投球と、平気な顔でそれを9回までやってのけるスタミナが彼の武器だ。
そんなピッチングスタイルはしっかりと数字に反映されている。
4年秋の被本塁打率0.14は柳裕也の0.18を僅かに上回る。澤田は0.00だが21回1/3を投げて規定未到達なので参考程度に。
奪三振率も10.57と自己最高、早慶戦でも2勝とまさに4年間の集大成に相応しいシーズンだったと言えよう。
もちろんよろしくない面もあって、四死球率と通算15.99球という1回あたり球数はいただけない。簡潔に言うと投球の内容が悪い
四死球を5個も6個も出して、すました顔で9回に150キロで打ち取る、なんて勝ち方をするのだからタチが悪い。
4年秋の投球数トップ3は161球、153球、147球でやはり全部完投している。
日本シリーズでパワーPの岡田明丈が好投したことは良い例になるかもしれないが、150球完投を143試合の日程で何回もできる訳がない。
じゃあリリーフで、と言ってもあの縦に大きく割れるカーブが生きる起用法は先発だ。
基礎のスタミナは抜群に備わっているので、プロでの課題は戦術面を磨くことであろう。
ちなみに打撃もパワフルで通算3本塁打を記録している。ますます山口俊のような気が……

六大学を最も知る男・澤田圭佑




入学当初、スカウトからの評価が最も高かったのは彼ではないだろうか。
大阪桐蔭高時代は藤浪晋太郎と双璧だった。大学では即戦力と期待され1年春の開幕戦にいきなり登板。1年終了時点で他2人を圧倒する1515球を投げ込んだ。
その酷使がたたり、3年春は一気に成績が落ち込んでしまった。
結局4年間で一度も優勝できず、3人の中で誰よりも早くリーグ戦で登板したのに、ドラフトでは最後に名前を呼ばれることとなった。
しかしながら規定未到達は4年秋のみで、その経験値と体力は引けを取らない。
通算四死球率1.99、通算での1回あたり球数14.90という数字が示すように、どちらかと言うと打たせて取るタイプ
4年生では球速はせいぜい140キロ台前半だが、変化球でゴロを量産する。
それがゆえに被安打率が8.31と高めだが、この手の選手は化ける可能性がある。
1年目は体のケアをしつつ二軍で徐々に実戦をこなす事になるだろう。

大学野球の酷使問題


投球数をシーズンごとに集計しそれをグラフにした。



線の傾斜が急なほど酷使されているという事になる。
やはり澤田は1年生の時から主戦として起用されており、差は歴然だ。
しかし加藤は3年秋から急激に球数が増え通算投球数は5343球と、澤田の5455球に一気に近付いた。
この球数の増え方はエースになったという理由もあるし、加藤のピッチングスタイルに起因するものもある。次のような表もまとめた。



加藤の使われ方が異常なのがハッキリと見て取れる。
今秋の早慶戦では中1日おいて連続完投勝利を挙げたが、彼の投球内容からするとなかなか無茶な起用だと言えよう。
ちなみに213球投げたのは2年秋の明大戦で、11回2/3を投げるも最後はサヨナラ暴投で敗戦している。
せっかく「侍ジャパン」というプロ・アマ一体的なイメージをつくりあげている最中なのだから、何かしらの「酷使対策」のような取り決めが出来るタイミングであるはずだ。「○○たま~」なんて言っている場合ではない。

まとめ


最後は少し脱線してしまったが、3人は意外な程イメージ通りの成績を残していた。
連盟HPには投球数も掲載されているので、なかなか面白いデータも取ることができた。
プロ野球は日本シリーズが終わり、すっかりストーブリーグの記事が出るようになった。
しかし大学野球は明治神宮大会という最大の締めくくりがまだ残っている。
残りは短いがその時まで、たっぷりと野球を楽しもうと思う。

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DeNA9位 明治大・佐野恵太はお買い得選手?

1人で複数ポジションをこなす選手がいると、チームにとって心強い。
相手先発投手に合わせて柔軟にスタメンを変えることが出来るし、試合終盤での切り札的起用もしやすい。
今年CSに初進出したDeNAで言うところの宮﨑敏郎のような選手だ。
そのDeNAは、ドラフト9位で明治大学の佐野恵太を指名した。

佐野はコンバートが大前提


佐野は主に3番や4番を打つ左バッター。ポジションは一塁手。
DeNAがなぜ大卒の一塁手を指名したのかというと、これはコンバートを考えてのことだろう。
実は広陵高校時代、佐野はショートからキャッチャーに転向した経歴を持つ。
明治大は捕手の層が厚い。先輩に阪神・坂本誠志郎がいて、同期には通算7本塁打の牛島将太と、オリックスに育成指名された中道勝士が在籍している。
捕手ではなく、より打棒を活かせるポジションで期待されたのだ。
鉄は熱いうちに打てということわざの通り、佐野も若い内にセカンドやサードの練習を積めば、今後の野球人生に花を咲かせるための種をまけるだろう。

通算6本塁打の主砲


主軸として春秋連覇を遂げた佐野は2年秋に初ホームランを放った。
通算6本塁打の内訳は3ラン3本、満塁弾1本、ソロ2本と印象に残る活躍をしている。
僕が六大学のバッターを見る上で、東大戦とそれ以外での成績の差異を重要視しているが、佐野の場合は以下のようになっている。



1年次は出場が無かったのでサンプル数としての物足りなさこそあるが、指名されるギリギリのラインだろう。
東大戦では27打数で1つしか三振を喫していない事に少々驚きだった。
ちなみに巨人・山本泰寛の東大戦を除いた成績は64試合.244(234-57)4本塁打9打点である。
大学通算7本塁打の内3本を東大戦で打った山本だが、今季1軍ではファンの期待を盛り上げるような打席を見せてきた。
佐野も早々に1軍デビューしたら、前述のようなインパクトある活躍をしてくれるかもしれない。

三振率と四死球率の比較



成績は全て六大学野球連盟のHPから算出しているが、犠飛が掲載されていないため出塁率の計算が出来ない。
そこで四死球率(四死球/打席数)を代用としてはじき出した。
また、阪神・高山俊と楽天・茂木栄五郎の成績をベンチマークとして比較に用いた。
僕のような巨人ファン向けに山本のソレも置いてみた。



打席数(打数)は高山444(404)、茂木332(277)、山本312(280)、佐野232(200)。
三振率は早打ちのバッターだと低くなる傾向こそあるが、佐野の数値は他3人よりも低い。
比較対象が少ないので強くは言えないが、四死球率もズバ抜けて悪い訳ではない。
ちなみに山本は今季二軍で三振率.171(51/298)四死球率.084(28/334)だった。

通算成績・まとめ




4年秋はホームラン0、二塁打1本と低空飛行だったが打率はキッチリ残した。
成績の推移を見ても今まさに伸び盛りの選手である。
ポジションは一塁だけども、それは化けの皮で、実は打力を兼ね備えたユーティリティになれる素質を持っている。そんな魅力が佐野にはある。
DeNAは前の2年で山下幸輝・柴田竜拓と大学生内野手を指名している。
佐野の武器である打力は、この2人にとっては脅威だろう。DeNAは9位で現有戦力の尻叩きが出来るような選手を指名したのである。
まだ決まった訳ではないが、佐野は入団に前向きなコメントを残している。
目指すは左の宮﨑敏郎。
ハマスタで躍動する佐野を見る日はそう遠くないはずだ。

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プロフィール

巨人ファン。大学野球は東京六大学と東都1部中心。アニメも見ます。
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